ACTIVITY 活動内容・取り組み

JLPEDAが取り組んでいる探査ミッション,科学コミュニティーへの寄与,そして探査で得られたデータを広く利用していただくためのシステムについてご紹介します.

MISSION 貢献している探査ミッション

JLPEDAは観測データの解析やアーカイブ化を通して,JAXAの様々なプロジェクト・ミッション検討支援を行っています.これまで支援したミッションをご紹介します.

月極域探査ミッション

LUPEX

月極域探査機(LUPEX)プロジェクトは,水の資源利用可能性の調査などを目的としています.JLPEDAでは,総容量が数十TBにのぼるデータを用い,着陸地点選定やその後のローバによる探査に必要となる,日照・地球可視,傾斜などの解析を行って,ミッション検討の支援をしています.また,観測データのPDS4準拠アーカイブ化についても支援しています.

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SLIM

SLIM

SLIMプロジェクトは,将来の月惑星探査に必要な高精度着陸技術を小型探査機で実証する計画です.JLPEDAでは,SLIM着陸地点の地質や傾斜などの解析を行い,着陸地点選定の支援をしています.また,観測データのPDS4準拠アーカイブ化についても支援しています.

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はやぶさ2

はやぶさ2は小惑星リュウグウからのサンプルリターンミッションです. JLPEDAでは各種ソフト開発等で支援をしています(画像検索システムの開発,画像の疑似カラー化ツールの開発等).また,データアーカイブチームに参加してアーカイブ化を支援しています.

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有人与圧ローバ

有人与圧ローバ

有人与圧ローバミッションによる広域の月面探査が計画されています. JLPEDAでは,月面の日照や傾斜解析を行った結果を用いて,複数探査地点を繋ぐ数百キロの経路計画を行なっています.経路中の日照の時系列データの抽出や傾斜のプロファイルを解析することで与圧ローバの設計を支援しています.

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MMX

MMX

火星衛星探査計画(MMX : Martian Moons eXploration)では,火星衛星のフォボスからサンプルを採取することを計画しています.JLPEDAでは,フォボス表面の傾斜,標高,重力加速度の解析を行い,着陸地点の選定のための検討材料を提供しています.また,データ処理ワーキングチームへ参加し,観測データのPDS4準拠アーカイブ化についても支援しています.

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あかつき

あかつき

金星探査機あかつき(Venus Climate Orbiter Akatsuki)は,金星の気象観測を行いスーパーローテーションの謎に挑むミッションです.JLPEDAではデータ処理チーム(SPIDAr: SPICE and Data Archive Team)に参加してアーカイブ化を支援しています.

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みお

みお

国際水星探査計画ベピコロンボ(BepiColombo)の水星磁気圏探査機みおは水星の磁気圏を探査するミッションです.みおサイエンスセンターが主として実施する,みおの観測データのアーカイブ化を支援しています.

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ひさき

ひさき

惑星分光観測衛星「ひさき」は極端紫外線分光器を搭載した宇宙望遠鏡であり,惑星の大気散逸やプラズマ領域を観測するミッションです.東北大学惑星プラズマ・大気研究センターと共同でPDS4アーカイブ化を実施しています.

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OMOTENASHI

過去の貢献ミッション

過去に貢献したミッションについて,まとめました.

OMOTENASHIほかlink

SCIENCE 科学に資するプロダクトの作成

国内外のミッションで得られた探査データの高次処理を行い,月惑星の起源・進化解明をめざす研究に資するプロダクトの作成やデータ解析を行っています.

極域マップ

月極域マップ

月の南極域周辺における,複数波長の地図,および地質解釈図を作成しています.

月温度シミュレーション

月面表層温度の推定

月の表層温度を知るために,観測データの可視化や数値シミュレーションによる表層温度の推定を行っています.

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月の地下構造推定

月の地下構造推定

かぐや衛星搭載月レーダサウンダーの観測データをバイナリーからテキスト化しています. また,月の海領域における地下数百mからの反射波を同定し,地下反射面の深さを読み取ることで,空間的な分布を調査しています.

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ANALYSIS TECHNIQUE 解析手法の研究

会津大学や産総研と共同で機械学習による探査データ解析方法の研究を行っています.これにより,これまで専門家の手作業でしか出来なかった解析がビッグデータを対象に大規模に行うことが可能となります.

AIによる月面ボルダー検出

AIによる月面ボルダー検出

月面に存在する「ボルダー」と呼ばれる岩塊を,ディープ・ラーニングの画像分類モデル(CNN)を用いて自動検出を目指しています.月面上のボルダーは探査機の着陸やローバ走行の障害になります.

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AIによる月面影抽出

AIによる月面影抽出

月面画像から影を自動検出する手法の検討を行っています. これにより膨大な月面観測データを用いたサイエンス研究を行う際に影領域を自動で除くことや判断の難しい月面上に点在するマントル起源の非常に暗い物質(DMD)の識別を行うことができます.

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経路計画

経路計画

月極域では,日照条件や地球可視条件が時事刻々と変化します.このような時変な環境下での経路を計画するために,探査データによる様々な解析結果を用いて経路探索を行っています.

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WEB GIS 観測データ公開サイトの構築と運用

JAXAの科学衛星により取得された月などの観測データを,地図を用いて検索,閲覧,取得の行えるウェブサイトの開発と運用を行っています.

Virtual Planet

JAXA Virtual Planet

月周回衛星かぐやの観測データを地理情報システムを用いて解析するためのWebシステムです.

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JADE

JADE2

JADE2(はやぶさ2データ可視化・配信システム)は,はやぶさ2の主要機器全てのデータを取り扱い,2D/3Dの可視化を可能にしたシステムです.

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JADE

JADE

はやぶさ2 光学航法カメラONCが観測した小惑星リュウグウの画像データを検索・表示・取得できるWebシステムです.

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KADIAS

KADIAS

月周回衛星「かぐや」によって得られた観測データの,地理情報システムを用いた解析及びダウンロードが行えるWebシステムです.

「KADIAS」は2024年度末をもって配信を終了しました.「KADIAS」で得た経験は,2025年度から配信予定の「JAXA Virtual Planet」に受け継がれます.

アウトリーチ 情報提供サイト

JLPEDAが携わっている情報提供サイト等を紹介します.

惑探テック

惑探テック
(月惑星探査データ解析技術情報共有プロジェクト)

月惑星探査データ解析に関する技術やツール等の情報提供サイトを会津大学と共同で運営しています.

Qiita 惑探テック link