ACTIVITY 活動内容・取り組み

はやぶさ2

「はやぶさ2」は小惑星リュウグウからのサンプルリターンミッションです.2018年6月から2019年11月にかけてリュウグウ近傍で探査を行いました. 現在探査機はサンプルをもって地球へ向けて航行中です.

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航行中のはやぶさ2想像図
図1:航行中のはやぶさ2想像図.(©JAXA)

JLPEDAでは,各種ソフト開発等で以下のような支援をしています.また「はやぶさ2」サイエンスチームのメンバーとしてリュウグウの理学研究も進めています.

画像検索システムの開発

光学航法カメラ(ONC: Optical Navigation Cameras)による多くの理学観測画像の中から研究者の目的にあった画像を見つけ出せるように,webベース検索システムを開発しています.

ONC-T(望遠の光学航法カメラ)画像の例
図2:ONC-T(望遠の光学航法カメラ)画像の例.2018年7月20日撮影.(©JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

画像の疑似カラー化ツールの開発

ONCの複数バンドの画像を組み合わせて,ブラウズ用の疑似カラー画像を生成するツールを開発しています.こうした疑似カラー画像は,研究者が詳細解析を行う前にそのデータの特徴をつかむ上で役立ちます.

運用訓練のための仮想Ryuguモデル作成

リュウグウ到着以前に実施された着陸場所選定訓練のために,模擬小惑星3Dモデル「リュウゴイド」(Ryugoid)を作り,観測データ模擬を行いました(三浦 他, 2017). 普通のCGモデルと異なり,様々なフィルターを通した可視光や赤外線での観測を模擬できます. また,もう1種類の訓練として,地表近くに降下する実時間の総合運用訓練も繰り返し行われました.この訓練の航法画像模擬ソフトも作成しています.

左図:模擬小惑星「リュウゴイド」 右図:実時間総合運用訓練(RIO; Real-time Integrated Operation)の風景
左図:模擬小惑星「リュウゴイド」.(©JAXA) 右図:実時間総合運用訓練(RIO; Real-time Integrated Operation)の風景.(©JAXA)

References

  • 三浦 昭 他(2017).はやぶさ2着陸地点選定運用訓練のための仮想Ryuguデータ作成,日本惑星科学会2017年秋季講演会予稿集,H15,2017.9.27-29.