PRODUCT 公開プロダクト

Ryugu 全球ベースマップ画像
(JADE2)

このページでは,はやぶさ2 データ検索・可視化システム(JADE2)に使用しているリュウグウ背景マップ(Texture Map)および解析マップ(Color Map)をダウンロード公開します.
JADE2: https://jade2.darts.isas.jaxa.jp

JADEで使用されていた背景マップは,こちらを参照ください.

公開データについて

本ページで公開しているデータは,主に以下の形式で提供しています.
  • GeoTIFF形式:地理情報を含む解析用データ.QGISなどのGISソフトウェアでそのまま利用できます.
  • JPEG形式:閲覧用の画像データ.簡易的な確認やプレビューに適しています.
  • 解析や二次利用を行う場合は,GeoTIFF形式の利用を推奨します.

    公開データはすべて正距離円筒図法(Equirectangular projection)に基づいて作成されています.
    緯度・経度座標に基づく平面展開図であり,リュウグウ表面を2次元で扱いやすい形式となっています.
    なお,この投影法では高緯度地域において面積や距離の歪みが生じる場合があります.

    また,GeoTIFF形式のデータについては緯度・経度情報を含んでおり,GISソフトウェア上で位置情報を正しく扱うことができます.

    1. 高解像度モザイクマップ

    JADE2では3種類の高解像度モザイクマップが使用されています.

    ①Global map 1
    高解像度モザイクマップ1

    大画像ダウンロード (Large image) 3600 x 1800pix [JPEGリンク] [TIFFリンク]

  • 2018年6月30日〜2018年11月22日(「合運用」以前)の観測画像を使用しています.
  • 高度20 kmでの全球観測画像のモザイクに,高度5 km(「中高度運用」)で観測した画像のモザイクを重ねています.
  • 解像度は0.1 度/pix(赤道上で0.88 m/pix)としています.


  • ②Global map 2
           
          高解像度モザイクマップ2         

    大画像ダウンロード (Large image) 3600 x 1800pix [JPEGリンク][TIFFリンク]

  • 2019年1月21日〜2019年11月7日(「合運用」以後)の観測画像を使用しています.
  • 高度20 kmでの全球観測画像のモザイクに,高度5 km(「BOX-C運用」)で観測した画像のモザイクを重ねています.
  • 解像度は0.1 度/pix(赤道上で0.88 m/pix)としています.


  • ③High resolution
            
       高解像度モザイクマップ3     

    大画像ダウンロード (Large image) 3600 x 1681pix [JPEGリンク][TIFFリンク]

  • 2018年10月3日〜2018年10月4日の観測(「MASCOT分離運用」)画像を使用しています.
  • 高度3 kmでの観測画像のモザイクで,低緯度(30度以下)地域のみの地図画像です.
  • 解像度は0.036 度/pix(赤道上で0.28 m/pix)としています.


  • 2. 疑似カラーマップ (Normal albedo RGB map)

     
           
       疑似カラーマップ

    大画像ダウンロード (Large image) 3600 x 1800pix [JPEGリンク] [TIFFリンク]

  • 太陽を背にした条件では,リュウグウの画像は満月のように影がない画像になります.この状態で観測される反射率をNormal Albedoと呼びます.地形凹凸の影響を受けにくい画像であるため,表面の色を調べることに適しています.(Yokota et al. 2021)
  • カラーのRGBチャンネルには,それぞれ別の観測バンドを割り当てています.人間の見る波長と同じではないため「疑似カラー」としています.

  • Blueチャンネル → 波長480 nm
    Greenチャンネル → 波長549 nm
    Redチャンネル → 波長857 nm

    人間の目でみるとリュウグウは黒っぽくて色が無い(どの波長でも違いが無い)ように見えるはずですが,ここでは強調してわずかな違いを区別しやすくしています.


    3. アルベドマップ (v-band normal albedo map)

            
    アルベドマップ

    大画像ダウンロード (Large image) 3600 x 1800pix [JPEGリンク] [TIFFリンク] [カラーバー付きJPEG]

  • 2の擬似カラーマップと同じデータですが,波長550 nm観測バンドのアルベドマップです.(Yokota et al. 2021)
  • この波長は,天文学で明るさの比較によく使われる可視光(V-band)に相当します.


  • 4. スペクトルスロープマップ(b-x slope map)

            
    スペクトルスロープマップ      

    大画像ダウンロード (Large image) 3600 x 1800pix [JPEGリンク] [TIFFリンク] [カラーバー付きJPEG]

  • Ryuguは色の特徴が少ない天体ですが,可視・近赤外光の波長域(550-860 nm)では,波長と反射率の関係を示すグラフ(反射スペクトル図)において,プロットの傾きが地域ごとに異なることが複数の論文で報告されています.
  • この地図は2のNormal Albedoデータを元にスペクトルの傾きの数値を計算し,Kameda et al. (2021)の地図を再現したものです.


  • 5.熱慣性マップ (Thermal inertia map)

            
    熱慣性マップ         

    大画像ダウンロード (Large image) 3600 x 1800pix [JPEGリンク] [TIFFリンク] [カラーバー付きJPEG]

  • 熱慣性マップは,リュウグウの表面がどれくらい温まりやすく,冷めやすいかを示した地図です.熱慣性が低いところでは,熱しやすく冷めやすい性質があります.昼と夜の温度の変化から,表面の性質を調べることができます.
  • このマップは,はやぶさ2のTIR(熱赤外カメラ)データをもとに,観測された温度の変化から物理モデルを用いて作成されています.(Shimaki et al. 2020)
  • 熱慣性の違いは,表面が岩っぽいのか,砂や細かい粒子で覆われているのかといった違いと関係しており,クレーターや岩,着陸地点周辺の環境を理解する手がかりになります.
  • 画像中の黒い部分は,有効なデータが存在しない領域を示しています.
  • Reference: